片思い(one way love)歴50年!心理カウンセラーのchi_yuです。幼稚園の頃から現在に至るまで、私が「相思相愛」だった時期ってたぶん、合計で1年くらいなんじゃないかと。あとはずっと片思い(ごくまれに「別に好きじゃない人から好かれる」という時期もありましたが)。「誰も好きな人がいない」時期も小学1年生~4年生の4年間くらいでしたね…
片思いは辛いばかりでもないけれど、やっぱり辛いときもあるわけです。でも、それも含めて恋だし人生だし、辛いな~と思いながらも楽しんでいきたいと思っています。そこで、「どうして辛いのか?」「辛い時はどうしたらいいのか?」を考えてみました!私はこのやり方で、なんとか生きてます(笑)
辛いのは相手が自分の思い通りにならないから
好きな人ができると、「気持ちを伝えたい」と思います。それは「自分に関心を持ってほしいから」ですよね。
「相手を喜ばせたい」とも思います。それは純粋な気持ちでもあるけれど、「自分を好きになってほしいから」という打算でもあります。
自分にとって好きな相手は「大切」で「大好き」で、いろんなアプローチをしたくなります。それは相手にこんな反応を期待するからですよね。
- 自分に好かれて嬉しいと感じてくれる
- 自分が相手のために尽くしていることを理解して感謝してくれる
- 自分の価値を評価して「好き」「大切にしよう」と思ってくれる
- 積極的に自分を好きになってくれ、その気持ちや意思を表現してくれる
しかし、人間関係はそう甘くないですね。自分がどんなに熱く気持ちをアピールしても、淡々とした反応しか得られなくて満たされない、好かれてないんじゃないかと思って不安になる…という展開になりがちです。
発達障害があると特に、「空気が読めない」「人の表情を読めない」「自分ルールに捉われがちで、相手の立場や気持ちを想像できない」「臨機応変な対応が不得意で、不適切な言動をしてしまう」といった傾向があると言われています。
「どうしてわかってくれないの?」と思って悲しいのですが、相手は自分とはまったく違う基準で生きている他人で、気持ちが通じる、理解してもらえる、受け入れてもらえると思う方が無理。
好きな人を「自分の思い通りにしたい(思い通りでいてほしい)」と思い込んでしまうこと。それが片思いがつらい原因ではないでしょうか。辛い時はどんどん悪い方に想像してしまいがちですが、相手の反応がイマイチな理由は必ずしも自分のせいではなくて、相手サイドの事情だったりもします。
(「忙しくて気持ちに余裕がない」「疲れている」「なにか悩みがある」「機嫌が悪い」そもそも「人の気持ちをいちいち考えて対応する習慣がない」など)
片思いすると大体は冷たくされるもの
「好かれる」「恋される」って、実はそれほど嬉しいものではないかもしれません。
「モテたい」「異性にちやほやされたい」と思っている人は多いかもしれませんが、ガチで惚れられると「自分の意思に反した展開に流されてしまうのではないか」「怖い、不安」など、警戒心が先に出てしまう場合もあるのではないでしょうか。
この心理は恋愛関係においてだけではなく、親子や友人、上司や同僚の関係でもあるかもしれません。誰かが自分に強い期待と欲求を寄せていると思うと…プレッシャーで逃げ出したくなりませんか?
なので、恋愛にせよビジネスにせよ、プロポーズは精神的にしんどい行動です。信頼と好意を獲得するのはそう簡単なことではありませんから。
人の気持ちを動かす、変えるのは至難の業です。人は「他人にコントロールされたくない」と抵抗するものなので、ガンガン押せばいいというものでは絶対にないし、「こんなに好きなのに」「こんなにあなたのことを思っているのに」と伝えるのは、ひとりよがりな「気持ちの押しつけ」にすぎません。
頑張っているつもりで、実は相手の気持ちより自分の気持ちを優先していた、という場合も少なくありません。なので、「好きになるほど相手には嫌われる」「追いかけるほど逃げられる」という事態を招くこともあります…
冷たくされるのは自分が招いた結果!
なので、「自分から好きになったこと」「その気持ちを相手にばらしてしまっていること」これが好きな人に冷たくされる原因です。「伝えたい!」「相手の心を自分のものにしたい!」という欲求にまかせて突っ走った結果。自分のせい。
好きな人にプッシュしまくってしまう私のような人は、「相手を困らせていないか」「怖がらせて警戒させていないか」を意識して、気持ちの押しつけを控えめにしたほうがいいと思います。
私は「好きな人に駆け引きなんかしたくない」と思うほうですが、これは駆け引きではなくて、相手への思いやり、マナーなんです。
好きな人には正直でいたいけれど、気持ちや考えをぜんぶ伝えなくていい、むしろ「ぜんぶ受け止めてほしい」がダメ。ぜんぶをいちいち言わないことは「嘘をつく」こととは違います。
相手の心に負担にならないように調整して、たまに、ちょっとだけ伝える程度のほうが受け入れてもらえる可能性が上がるかもしれません。
(もちろん、引いてみたところでダメかもしれません。相手にだって自分の心を明け渡すかどうか選択の自由があるし、理由がなんであれ、こちらが文句を言う資格なんかありません)
片思いで辛い時はどうやって乗り越える?5つの対策
機会があれば相手に謝る
相手に迷惑をかけて謝る必要がある場合、機会があればきちんと謝るのも1つの方法です。でも、無理やり機会をつくってまで謝って許してもらおうとするのはやめたほうがいいでしょう。
心の中で「ごめんなさい」と唱えて、相手が怒っているうちは静かに身を隠しておくのが正解です。「相手に嫌われて不安」という自分の問題を、相手に解消してもらおうとしてはダメだと思います。
誰かに話を聞いてもらう
聞いてくれる人がいるなら、誰かにつらい気持ちを聞いてもらうのも、時間をやり過ごす有効な方法です。自分の中のモヤモヤに何らかの形を付けて外に出す、それだけで気持ちの整理につながり、ストレスを解消できます。
ただし、片思いの悩みや失恋の悲しみ・苦しみを人に話すと同じ話のループになりがちなので要注意!優しい人ほど、どう返事すればいいか迷って気を使いすぎ、疲れてしまいます。その結果、あなたから離れていってしまうかもしれません。
話を聞いてくれる優しい人に感謝し、「うんざりしてないかな」と思いやりを持って、ほどほどのところで切り上げるようにしてください。同じ話を何度もしても、その場で「スッキリした!もう平気!」とまでは回復しません。「一人ではつらくて耐えられない時間の一部を支えてもらえた」と思って、残りの時間はやっぱり自分でなんとかやり過ごすしかないです。
人の悩みを聞く
片思いで苦しんでいる人は、同じ痛みを抱える人に共感してあげることができます。また、人の話を聞いて自分なりの提案をしていくうちに、自分の悩みを客観的に見られるようになり、気持ちが落ち着く場合もあるんです。ついでに、自分の話を聞いてくれた人がどれだけ忍耐強く付き合ってくれていたのかも実感することになります…
悩んでいる人とどこで出会うか?ですが、さまざまなメディアがあります。SNSに投稿したり検索したりすれば同じ悩みを持つ人と出会えますし、友達作りアプリやマッチングアプリでもふだん知り合えない人と出会うことができます。
多忙にして相手のことを考えない時間を作る
仕事でも趣味でも家事・育児・介護でも投資でもダイエットでもなんでもいいですが、とにかくやることを増やして忙しくし、相手のことを考えないでいられる時間を作りましょう。体や手を動かす作業や人と接触する作業、タイミングが大事で集中が必要な作業、自分にとって必要性や緊急性が高い作業がおすすめです。
「片思いをバネにして●●を成し遂げる」という言葉があります。じっとしていられないくらい大きなモヤモヤや欲求不満、不安、悲しみや怒りは、行動するエネルギーとして活用可能。なにか、自分のためになることに気力体力と時間とお金を使いましょう。
不思議なもので、縁がある人は離れていても、お互いの状態がなんとなく伝わります。あなたが好きな人のことを思って(恨んで?)泣いて過ごしているよりも、自分が成長するために前向きに頑張っているほうが、好きな人との関係が改善することがあります。
好きな人に依存しないで、時には離れて1人で頑張る、会わないでいるうちに成長しておく、それも恋のうちです。
作品表現に昇華させる
文章を書くのが好きな人は文章に、絵を描くのが好きな人は絵に、楽器を演奏できる人や歌が好きな人は音楽に、自分の感情をこめて表現してみましょう。「好き」という気持ちも、「相手が恋しい」「会えなくて悲しい」という気持ちも、自分の中ではとても大切で綺麗な感情のはず。それを作品の中でどう形にするか手探りすることに夢中になれれば、つらい時間をやり過ごせたり、気持ちを整理できたりします。「うまく表現できた」と思えれば達成感も得られますし、自分で自分の心のトラブルを克服できた自信になります。
片思いの人生は辛いけど中身が詰まってる!
「誰も好きな人がいない」という人は心を見出されることが少なくて安泰かもしれませんが、「むなしい」「退屈」「生きがいがない」といった悩みを抱えている場合もあります。その点、片思いのある人生は相手の何気ない反応で一喜一憂して、ジェットコースターのようなドラマです。自分をうんと高いところまで連れて行ってくれるのも、どん底まで突き落とすのも、好きな人…そう思えば、辛い時も含めて片思いを「悪くない」と思えるのではないでしょうか?
もちろん、傷つきすぎたり疲れたりした時は、避難して回復を待つのもOK。どうも脈がないしつまらないなと判断できたら、さっさと乗り換えるのも自分の選択。
片思いが一生片思いだけで終わるのか、それとも心が通じる瞬間もいつかは訪れるのか、それはわかりませんが…楽しめるうちは楽しんでいきましょう!
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